『イスラームに関する質問 』
ムハンマド・ジャワド・シューリ
注:ウィルソン・H・グウェルティン(W)
イマーム・シューリ(C)
イマーム・シューリ(C)
【質問17 未知の事実を開示したさらなる証拠】
W: 聖クルアーンには、科学の時代に事実として知られていることでムハンマド時代にはわかっていなかった情報を扱ったものがありますか?
そういった情報があるとすれば、ムハンマドの預言者性のさらなる証拠となります。
7世紀に生きたムハンマドは無学でした。現代科学が解明した情報をすでに知っていたというのは不可能です。そのような情報があればイスラームの教えが健全であることの決定的証拠になるでしょう。
C: クルアーンを読んだ人はいくつかの事実を発見するでしょう。
近年発見のあったことや、解明しようとしている情報が含まれています。
まだ確信されていないけれども、現代科学は他の惑星にもなんらかの生物が存在するのではないかとの可能性を否定していません。今日の科学者は、地球以外の惑星に
生物が存在する可能性は確かではないとはいえ、非常に可能性が高いとみています。
実際、ロシアの科学者が宇宙空間から合図を受信したと主張しており、彼はこれが他の惑星の生物からではないかと考えています。 近い将来かずっと先の将来、科学者は
生物を発見することがあるかもしれません。
聖クルアーンは現代の科学時代に発見を待ち望んでいることを、13世紀も前にすでに
語っていました。
「天と地の創造と、その間に撒き散らされた生きとし生ける物は、かれの印の中にある。またかれは、御望みの時に、一斉にかれらを招集なされる権能者である。」(42:29)
この節は天と地に生物が存在することを伝えています。
私達の惑星の生物が、天に住む生物と共に集まることが可能であることを語っているのです。
現代科学の発見の一つに、雌雄の性別が動物界だけでなく植物界にも存在していることの発見がありました。花粉粒は染色体の減数分裂した細胞により成り立つといいます。この細胞の二組が雄細胞で、生殖機能として、まず花の柱頭で花粉を受け、この柱頭から花粉管が伸び、卵細胞まで運ばれます。二つの雄細胞が通常伸びた先端近くの花粉管を通解し、一つが卵細胞と融合して卵子を作り、融合した細胞から胚芽となります。他の雄細胞はふつう卵に近い二つの細胞と胞嚢内で融合し、この三つが種子の栄養素をつくります。 植物界に雄性・雌性があることは、現代科学の発達以前には知られていませんでした。
しかし、聖クルアーンは植物界に性別が存在することを明確に語っています。
「かれの栄光を讃える。かれは大地に生えるもの、かれら自身も、またかれらの知らないものも、凡て雌雄に創られた方である。」(36:36)
預言者ムハンマドの時代、宇宙空間の状態についてはわかっていませんでした。
空に近付けば近付くほど空気が増すので、もっと息ができると考えられていました。
しかし、今では宇宙空間に空気はないので人間は酸欠で窒息することがわかっています。
聖クルアーンはこの事実を明確に述べています。
「凡そアッラーが導こうと御望みになった者は、イスラームのためにその胸を開く。
だが迷うに任せようと御考えになった者には、その胸をまるで天に登ろうとするかのようにしめせばめる (もがき苦しめる)。このようにアッラーは、信仰を拒否する者に恥辱を
加えられた。」(6:125)
「その胸をまるで天に登ろうとするかのようにしめせばめる(もがき苦しめる)」
これはムハンマド時代に一般的だった概念とは逆で、息ができない状態であることを
述べています。